たとえ君がいなくなっても私は忘れない





「今ので大体わかりました。
辛いのに話してくれてありがとうございます。」



「優梨ちゃん………」



ごめんね、颯汰。
颯汰に謝りたい。



何も知らなかった私を。



無理矢理でも颯汰に聞けばよかった。
抱えているものを話してもらえばよかった。



私ばっかり助けられて、でも私の言葉がまた颯汰を傷つけてた。



ゆっくりと視線を颯汰に向ける。



私には気づいてなくて、無表情のまま話している。



「これからはもっと次期社長になるという自覚を持ち、桐原家の長男として………」



違う、違うよ颯汰。



颯汰は長男の裕太さん、じゃない。
颯汰は颯汰なんだよ?



無理しないでよ。
本当にごめん、何も知らなくて。