たとえ君がいなくなっても私は忘れない




颯汰……お姉さんはこんなにも颯汰のこと、大切に思ってるよ。



伝わってる?



私も、そんな颯汰に何か伝えてあげることができるのだろうか。



「今から私のお父さんが主催したパーティーがあるの。そこで颯汰が挨拶するわ。」



行きましょう、と言ったお姉さんに返事して私もついていく。



案内されたのは一階にある広場。



そこには多くの人と多くの食事が用意されていて、全員ドレスやスーツなど着こなしていた。



このパーティーに颯汰が参加して……?



周りを見渡すけど颯汰はいない。



「裏で待ってるの。
最初に挨拶するから。」



「あ、そうなんですか……。」



今更だけど、なんだか緊張してきた。



もう何年ぶりだろう。
颯汰の姿を見るのは。



そう思っていたら、お姉さんが何人かの人に話しかけられる。



それの邪魔をしないように、それから目立たないように隅の方に行く。



少ししてお姉さんがこちらに戻ってきた。