たとえ君がいなくなっても私は忘れない





「あの、颯汰は今何してるんですか?」



聞くのに少し緊張してしまう。



だけどお姉さんは黙ってしまった。



少しの間沈黙が流れる。
きっと答えるかどうか悩んでいるのだろう。



なら私もお姉さんが話すまで待とうと思った。



外の景色を眺めていると、お姉さんがようやく口を開いた。



「私たちが三人兄妹なのは知ってる?
私が真ん中で、颯汰が一番下。」



「はい、知ってます。」



それは颯汰から聞いていたから素直に頷いた。



「それで、私たちの親は有名企業の社長で、子供の頃から英才教育を強要されていたの。」



「え………?」



それは颯汰の口から一度も聞いたことがなくて、私はただただ驚くことしかできない。