たとえ君がいなくなっても私は忘れない





「はい、撮るぞー!」



男子がスマホのカメラをセッティングしてこちらに走ってきた。



隣には颯汰。
周りにはクラスのみんな。



そして5秒後に、カシャッと写真が撮れた音が鳴った。



それを合図にみんな立ち上がる。



「優梨ちゃん!」



立ち上がるなり沙良ちゃんと静ちゃんがやってきた。



「桐原くん、優梨ちゃんと横に並んで?」
「え?なんで?」



「写真撮るから!」



沙良ちゃんと静ちゃんに促され、私と颯汰は横に並んだ。



「なんか馬鹿らしいポーズする?」
「しません、恥ずかしい。」



少し二人の隙間をあけて、私はそう言った。



沙良ちゃんがスマホをこちらに向け、笑顔で
「撮るよー!」と言った。



その瞬間………



颯汰が私の肩に手を回し、引き寄せられる。
距離が一気に縮まった。



顔がすぐあつくなり、だけど頑張って笑ってカメラに視線を向ける。



そんな私たちを見て、沙良ちゃんや静ちゃんだけでなく、周りのみんなも騒ぎ出した。



本当に、恥ずかしい……!
でも嫌な気なんてしない。