たとえ君がいなくなっても私は忘れない





「ほら、泣き止め。
俺が泣かせたって責められるだろ?。」



「事実、じゃんか……」



「ははっ、確かにそうだな。
でもまだ花火は終わってないぞ?


そうだ、せっかくだしその泣き顔写真に収めてやろうか?」



途端に意地悪そうな顔になる颯汰。



それは素?
それとも私のために、作ってるの……?



「私ピンじゃなくて、颯汰と二人で撮りたい。」



「なに可愛いこと言ってんだよ?
別にいいけど、今がいい?」



「………涙おさまってからがいい。」
「よっしゃ、じゃあ泣き止めよ。」



私を泣かせる颯汰は、私を笑顔にするのもまた得意で。



それから少しして泣き止んだ私と、颯汰はクラスの輪の中へ戻る。



「おー!二人どこいってたんだよ!
みんなで写真撮ろうぜってなったのに!」



「悪い悪い!
じゃあ今から撮ろうぜ!


俺センターな!」



「おいずるいぞ!
俺も!」



場所争いをする男子たちを見て呆れる女子たち。



そんな時、颯汰が突然私の腕を掴んで引いた。



「はい、じゃあ優梨もセンターな!」
「はぁ?なにもいきなり……」



「二人とも見せつけんなよー!」
「俺たちも負けてらんねぇな!」



………ほら、颯汰がそんなことするからまた誤解されたじゃんか。