たとえ君がいなくなっても私は忘れない






「どうしたの?」



と私が聞けば、明るい笑顔が返ってきた。



その時に颯汰は私に線香花火を見せた。



「せっかくだしこれ、優梨とやろうって思って。」
「線香花火だ。懐かしい……」



本当に花火なんて滅多にやってないからな。
線香花火なんて久しぶりだ。



「じゃあお二人さん、優梨借りますね。」
「どうぞどうぞ、お幸せに〜」



し、静ちゃん何言って……!



「ほら、行くぞ?」



固まる私の手首を自然に掴み、歩き出す颯汰。



………って、颯汰何して……!!



「颯汰、誤解される!」
「いいんだよ、ほらここでやろう。」



颯汰に連れてこられたのは、みんながいる場所から少しだけ離れたところ。



もちろんみんなが見える位置にいるけど、どこか静かな場所で。



辺りはもう暗くなっていた。