たとえ君がいなくなっても私は忘れない






「写真、か……」



自分でも無意識にそう呟いたのには理由があった。



颯汰とも、一度も撮ったことないなって思ったのだ。



信じたくないけど
颯汰が本当にいなくなるような気がして思い出に残るものがないと後悔しそうな気がする。



颯汰との思い出が儚く消えてしまいそうな気がするんだ。



だからといって、いきなり撮ろうというのも不自然な気がするし……



と思っていたら、沙良ちゃんと静ちゃんがニヤニヤしながら私を見た。



「優梨ちゃん、桐原くんと撮りたいんでしょ?」
「絶対そうだ!あたしたちに任せて!」



「………え?そんなことないよ?」



なんだか二人にも好きだってバレてそうな気がする。



だからこそあえて否定していると、突然颯汰が私を呼んだ。



「優梨!」



そして私の近くにやってくる。