たとえ君がいなくなっても私は忘れない






準備万端で部屋にいたらインターフォンが鳴り、一階に降りる。



その日はお父さんも休みで家にいたから、リビングから



「気をつけて行って来なさい。」



と声をかけられ、
私も笑顔で「行ってきます。」と答えた。



家に出ると前より少し髪が伸びた颯汰が立っていた。



「今日も暑いなぁ。」



私と会って第一声がそれ。
普通久しぶりとかじゃない?



まあいいか、と思いながら颯汰の元へ行き目的地の場所へと向かう。



電車に揺られながら夏休みのことを話していた。



お互い勉強ばかりの毎日だったから、気づけば勉強のことを話していた。



だけどそんな話も、颯汰となら楽しいと思えるから不思議だ。