たとえ君がいなくなっても私は忘れない





花火大会、楽しみだな。



あ、でもその前にちゃんと勉強しないと。



模試を受けた時、判定はBだったから油断はできない。



判定をAにできるように頑張るんだ。




一人、静かな教室でふと窓の外に視線を向ける。
今日は雲がほとんどない晴天で、空が青かった。



「………綺麗。」



つい見惚れてしまうくらい綺麗な青空。



こんな風に外の景色を意識して見たのはいつぶりだろう。



こんなにも空が綺麗だなんて思ったことあったっけなぁ。



それから少しして、颯汰は教室へと戻ってきた。



「悪い、待った?」
「ううん、大丈夫。空見てた。」



「なんだそれ。
優梨ってそんな女の子だったっけ?」



「うるさいなぁ。
だって見てよ、綺麗だから。」



女の子、と言われるだけで胸が高鳴った。