いつも一人の帰り道。
だけど今日は違う。
隣に誰かいるなんてなんだか落ち着かない。
「ここ、落ち着いた場所だな。」
「うん。コンビニとか小規模なスーパーぐらいしかないから。」
「俺の家の周りもそれぐらいしかないな。
でも不便ではないよな。」
「そうだね。
ショッピングモールは少し遠いけど車で行ったら近い場所にあるし。」
他愛のない会話をするけど、前までの私は想像すらしてなかったな。
こんな話す関係になるなんて。
しかも本音を言えた相手。
駅から10分少し歩いたところで私の家が見えてくる。
私の家は住宅街にある、一軒家。



