「ねぇ、私はどうしたらいいの……?」 「優梨はさ、ちゃんと向き合った? 家族と、友達と、バスケとそれから自分と。 向き合えた?」 「向き合う……。」 「そう。 それができてないなら優梨は周りと、自分自身とぶつかるのが怖くて逃げてるんだ、きっと。 自分の気持ちを他人に伝えるのが怖いんだろうな。 でも俺に話せたってことは前に進めたんだよ。」 周りと、自分と向き合うのがぶつかるのが、気持ちを伝えるのが怖くて だけど前に進めた。 ……泣きたくなった。 颯汰の言葉を心の中で繰り返していると。