そんな私と颯汰のやりとりを見て、突然沙良ちゃんが笑い出した。
「どうしたの?」
「ごめん、面白くてつい……。
優梨ちゃん、なんか二年の時と違うね。
あたしは今の優梨ちゃんの方が好きだな。」
まさかそんなことを言われるとは思ってなかったから、驚いた。
でも………
今の、私がいいって
沙良ちゃんは確かにそう言った。
「ほら、やっぱり素の優梨の方がいいって。
そんな不自然な笑顔じゃなくてさ。」
また私の笑顔をバカにしてきたけど、今はそれどころじゃなかった。
沙良ちゃんもまた、眩しい笑顔をみせていて嘘じゃないのだとわかった。
不自然な、笑顔じゃなくて………。
「おーい。
そこ三人サボるなよー。
もうすぐバーベキュー始めるぞ!」
同じ班の男子が私たちを見て、声をかけた。
慌てて私たちはバーベキューの準備がされているところに戻る。