「それが優梨と同じグループだったはずの男子たちが突然変わってくれって言われてさ、仕方なく。」



何が仕方なくだ。



じゃあその笑顔は何!?
絶対仕組んだに決まってる。



「それにさ、優梨だって俺がいた方がいいだろ?」
「……は?」



何この人自意識過剰な発言してるの?



いつ私が颯汰にいてほしいと頼んだの……!?



「ほら、怒るなって。
冗談だよ冗談。


まあ俺がいた方が素でいられるだろうなって思ったから。


俺以外の前ではまだ作り笑いだし、優梨。」



どうやら颯汰なりの優しさだったらしい。



それでもこんな大胆にグループを変えたりする!?



「本当に二人って昔からの知り合いじゃないの?」



ほら、こんなことするから誤解されるんだ。



沙良ちゃんが私と颯汰を交互に見てそう聞いてきたものだから、違うよと答える。



「始業式に初めて会ったばっかだから。」
「そうそう、みんなにそれ言われるんだよなぁ。」



だよなぁって……のんびり話してるけど颯汰のせいってわかってるのかな?



「二人とも仲良いし名前呼びだからてっきり昔からの恋人なのかと……」



「違うから!
ただの友達。


誤解されるけど本当に友達なだけだから!」



「へー、優梨俺のこと友達って思ってくれてるんだ。嬉しい。」



「い、今だけだから!
誤解とくためにはこれしかないでしょ!」



人がせっかく誤解をといてる最中にどうして邪魔なんかしてくるかな……!