………は?

 今、なんて………。


「え?どういう意味…ですか?」

『俺も、優衣ちゃんが好き。だから、付き合ってほしい』

「………先輩のバカ」

『え?!』

「いいに決まってるじゃないですか。返事遅いです。ずっと、1年生の時から告白してたのに」

『……うん。ごめんね、ちゃんと返事出来なくて。いつも勇気を出して告白してくれてたのに』


 ………先輩、分かってたんだ。

 私の目から嬉し涙が溢れだす。

 先輩も、私の事好きだったんだ。


「……先輩、好きって言ってください」

『え?!今言ったやん?!』

「私が言ってからだったじゃないですか。先輩が言ってくれたら私も言うんで」

『えー……』


 先輩は少しだけ困ったような声を出すと、はあ、と1回息を吐くとちゃんと言ってくれた。


『優衣ちゃん、好きやで』

「私もですよ、玄蔵先輩」