でも、みんなと話していくうちに、一目ぼれ だけどちゃんと好きだなって思った。 名前、なんて言うのかな。 クラス、どこなのかな。 そんな甘い余韻に浸っていたかった。 ・・・のに。 「うちの学校の人なんでしょー!? うち調べてきてあげるよお♪」 紗英がいかにも名案!ってなカンジで言い 出した。 「や、いいです。」 こんなにあっさりこの気持ちを壊されてたま るかッ! なのに紗英は全然検討違いな発言をした。