「夏奈様、おはようございます。」

ん…。

懐かしい…悲しい夢を見たな。

今日もまた、泣くのかな。

今日もまたひとりぼっちなのかな。


「夏奈様…朝ごはんにしましょう?
今日はフレンチトーストですよ」


佐山はそう言ってきた。

私が落ち込んでいると気づいたのだろう。

私はフレンチトーストが大好物だから…。


「うん、そうだね」


私はリビングへ向かった。