SNS見てたら、懐かしいやつのが出てきた。
山下凜咲…
俺が引っ越す前に仲良かった女の子だ。

つい、フォローしてしまった。
写真を見てみると、あの頃と変わらない笑顔で笑ってる写真だった。

俺は、素直に可愛いと思った。
こいつは多分、学校でもだいぶモテてそうな見た目をしていた。
友達も多そうだし、好かれていそうだ。

ピコン!

あいつからのフォローの通知がきた。

これはDMした方がいいのか?

《フォローありがとう。覚えてる?》


覚えてるか?忘れてそうだわ。

〈ごめんなさい。覚えてないです…〉

やっぱりな。


それから色々とやり取りをし、何故か明日会うことになった。
ちょっとだけ、楽しみ…かな。



次の日 放課後
うわ。やらかした。
Y高の校門の前にいると、結構見られる…
そりゃそうか、他校だもんな。

そんな事を考えていると

『あ、の…。朝日…君ですか…?』

そう聞こえたから、振り返ると
なんと小さい写真で見たより可愛い女がいた。

写真で見たから、もしかしなくても凜咲だけど

「もしかして凜咲ちゃん?」

それから俺らはカフェに入って、話をした。

マジ凜咲可愛い…
よっぽど甘いもんが好きなのか、
目をキラキラさせながらメニューを見ている

ちょっとつっこむと、感情をむきだしにするのが、可愛くてついついいじめたくなってしまう。



正直、言うと俺は恋愛にだらしないのかもしれない


特定の女をつくらず、来るもの拒まず的な
でも、この時少し”こいつ、俺のものだけにしたい”って思ってしまった。

この時はまだ、気づかないでいた。
こいつが俺にとってどんな存在なのかを…