私の高校Y高は電車で10分の場所にある。

で、T高は、同じ駅の同じ改札でY高のちょっと先にある。

「……た。…山下!」

『へっ?』

「なんだ?その間抜けな声は!ちゃんと授業に集中しろー」

『はい…』

うわぁー。注意されちゃった…

今は1時間目の数学の授業中
朝日君と会うのが楽しみすぎて授業が全然入ってこないんだけど。

あれ?こんなに時間てすぎるの遅いっけ?
早く放課後になりますように。

……放課後

ふぅーやっと終わったよ!

「凜咲。大丈夫?今日ずっとボーッとしてるよ」

なんて優しいんだ。

『仁乃聞いておくれ!このあとね、初恋の人と会うの』

ちょっとドヤってみた。笑
仁乃結構驚いてる!
そりゃそうだよね。
私今まで恋愛してこなかったから、こういう話した事なかったなぁ


仁乃のは聞くけどね。


「良かったぁ。凜咲、恋愛とか興味無いのかと思ってて、年頃の女の子なのに心配だったんだよ」

おいおい笑
年頃の女の子って、あんたは一体どこの婆さんよ!


『心配されてたの!?』


「これからなんだよね!早く行かなきゃ、明日詳しく聞かせてよね!」

『うん!バイバイ』

「バイバイー。頑張れー」

何よ、頑張れって

うちの校門に来てくれるんだっけ。
あれ?あの人かな?

足、長っ。顔小さっ。ほど良い筋肉。
こりゃ、モテる男だわ