ピピピピ…ピピピピ…
スマホのアラームが鳴る。いつの間にか朝になっていたようだ。
スマホのアラームを止め、あと5分だけ、と思い、もう1度夢に浸ろうとした瞬間。
「こらー!まだ寝る気!?はよ起きんかい」
「はぁい…」
お母さんにバレてしまったので、仕方なく起き上がる。春の日差しは暖かく、目が冴えそうだ。
ユウキアカネ
結城茜、高等学校新1年生。今日から憧れだった高校生。特に変わり映えしない朝からスタート。
部屋から出てリビングに向かうと、朝ごはんが並べられていた。食パンとスクランブルエッグ。うちの家族は朝はパン派なので食パンや菓子パンなどが多い。
「いただきます」
一人で食べる朝食に、もう慣れてしまった。お母さんは先に食べちゃうし、お父さんは起きるのが遅い。1人っ子だから姉弟もいない。
昔はお母さんと一緒に食べたんだけどなぁ…。
「茜、今日入学式よね?」
唐突に投げつけられた質問。
「そうだけど」
「ごめんね、行けそうにないわ。急に仕事入っちゃって」
「え…」
あんなに楽しみにしてたのに?お父さんなんて来る気がない。お母さんだけは絶対に来てくれると思ってたのに…。
「そ、っか。仕事頑張って…」
スマホのアラームが鳴る。いつの間にか朝になっていたようだ。
スマホのアラームを止め、あと5分だけ、と思い、もう1度夢に浸ろうとした瞬間。
「こらー!まだ寝る気!?はよ起きんかい」
「はぁい…」
お母さんにバレてしまったので、仕方なく起き上がる。春の日差しは暖かく、目が冴えそうだ。
ユウキアカネ
結城茜、高等学校新1年生。今日から憧れだった高校生。特に変わり映えしない朝からスタート。
部屋から出てリビングに向かうと、朝ごはんが並べられていた。食パンとスクランブルエッグ。うちの家族は朝はパン派なので食パンや菓子パンなどが多い。
「いただきます」
一人で食べる朝食に、もう慣れてしまった。お母さんは先に食べちゃうし、お父さんは起きるのが遅い。1人っ子だから姉弟もいない。
昔はお母さんと一緒に食べたんだけどなぁ…。
「茜、今日入学式よね?」
唐突に投げつけられた質問。
「そうだけど」
「ごめんね、行けそうにないわ。急に仕事入っちゃって」
「え…」
あんなに楽しみにしてたのに?お父さんなんて来る気がない。お母さんだけは絶対に来てくれると思ってたのに…。
「そ、っか。仕事頑張って…」