「ゆい~聞いた?」

ここは文也(ふみや)中学校、一年一組の教室。
ゆいと美弥(みや)が話していた。

「どうしたの?美弥?」

「現れたんだって!」

「だから、何が?」

「魔女が!」

「ああ、あのニュースになってる魔女のこと?」

「そう!」

美弥が話しているのは、最近ニュースになっている、魔女の話。
そして、その魔女の正体は、私中里(なかざと)ゆいです。
中里ゆいは、人間でいるときの名前。
本当の名前は、魔女友里(ゆり)です。
疑われないように家族がいるが・・・いることにしています。
思わせているだけだけどね?
どうやって?って、そんなの決まってるじゃない!
魔法よ!
でも、その魔法も今日で期限切れ。
違う町に行かなくちゃいけない。
美弥ともさよならをしなくちゃいけない。

「中ゆい!!」

「げっ!宮崎さん」

「静海(しずみ)ちゃんどうしたの?」

「どうしたの?・・じゃないわよ!現れたみたいなのよ!あのニュースになってる魔女が!!」

「そうだね・・・」

「あー宮崎さんも見てるの?」

「もちろんよ!見忘れたことなんてないわ!」

静海ちゃんは、魔女オタクらしい。
今日で終わりだからいいけど、今までいつバレるかひやひやしていた。
何でって?それはね・・・・・・