僕がその場から動けずにいると
至はそっと白咲さんに
スーツのジャケットをかける。

至「白咲。俺だ。松名瀬だ。
大丈夫だから、安心しろ。
あいつはもう帰って行った。
ここには俺と颯しかいない。
お前の気持ちが落ち着いたらでいいから
少し場所を変えよう。
それまでここで待ってるから。」

白咲さんは地面に顔をつけ泣いていた。