シ者-nagisa-


そもそも僕のこの程度の気持ちを
恋と呼ぶかどうか分からない。

会社に戻ると今一番会いたくない人達が
顔を揃えて歩いてくる。

走り去ってしまいたかった。
だけど、もっと見ていたかった。
白咲さんのその笑顔を見たかった。