僕の醜い嫉妬心で、こんなにも
嬉しそうな表情を浮かべる
白咲さんに大切な事を
伝えないなんて申し訳ないと思った。

颯「一つだけ......
今言ってもいいですか?」

渚「どうしたの?」

颯「6月25日が誕生日です。」

渚「え!そうなんだ!
じゃあ、お祝いしなきゃだね!」

いいじゃないか、これで。
僕を救ってくれた人たちが
幸せになれるのだから。
目の前の白咲さんがこんな風に
笑っているのだから。