盲目のヴァンパイアがいる


次の日、デイビットと若奈はお昼に城の外に出ていた。

「綺麗な薔薇園!」

「母さんが薔薇好きなんだ」

「いい趣味ね」

デイビット達は薔薇園の中をゆっくり歩いていた。

そしたら向こうからオーレリアが歩いてきた。

「あ、お兄様!…と、お兄様に振られた者ね」

「オーレリア!いい加減にしろ、それに振られたってなんだ?」

「お兄様はその者と結婚する気はないのですよね?」

オーレリアは懇願する目でデイビットを見た。

「それはお前には関係ない、それは俺様と若奈の問題だ。行こう若奈」

デイビットはオーレリアの言葉を突っぱね、若奈の手を取り薔薇園から出て城の中に入り、デイビットの部屋の中まで早歩きで来た。

「若奈悪い…、平気か?」

「…うん」

デイビットの問いかけに、元気なく答える若奈。

「どうした?」

「…ねえ、本当に私と結婚する気はないの?」

「その事は日本に帰ってからでもいいか?」

「何で?今じゃ駄目なの!?」

若奈は何故かとデイビットに問いかける。

「…日本で告白しようと準備してたんだよ。…くそ、それまで黙ってるはずだったのに、予定が狂った」

「じゃあ、結婚したくないわけじゃないんだね?…よかったー」

若奈はデイビットの言葉に安心したのだった。