盲目のヴァンパイアがいる


夕食時前にアビゲイルが住んでいる、城に着く事が出来た。

「アビゲイル様のもとへ、案内を致しますのでついて来て下さい」

「おう」

男の人基執事は歩き出した、デイビット達もその後について行った。

入り組んだ廊下を暫く歩いていくと大きい扉の前に来て、執事がその扉を開けデイビット達を中に入るよう促す。

中に入ると広い空間が広がっていた。

「デイビット、若奈よくきてくれたわね、みなで歓迎するわ!さ、こちらへいらっしゃい」

アビゲイルに言われ、デイビットと若奈はアビゲイルの近くに来た。

「こちらに居るのが、私の夫のアダルバートですわ」

「若奈だったな、よろしくな」

アビゲイルの左隣に居る男の人がアダルバートと言う。

「よろしくお願いします、アダルバートさん」

「そしてこの子は、デイビットの妹のオーレリアですわ」

「ふん、お兄様を誘惑した者なんかと仲良くなどしたくないわ、あたし」

アビゲイルの右隣に居る女の人がオーレリアと言う。

「…はははは」

若奈はオーレリアの言葉に苦笑いするしかなかった。

「こら、オーレリア!そう言う事を言うんじゃない」

「ごめんなさい、お兄様…」

「謝る相手が違うだろう」

デイビットはオーレリアを叱る。

「…悪かったわ、……ふんっ」

オーレリアは渋々若奈に謝るもすぐにそっぽを向く。

「悪かったな若奈、でもオーレリアは本当はいい子だから仲良くしてやってくれ」

「大丈夫だよ、デイビット。気にしてないからね?」

「そうか、悪いな…」

その後、デイビットと若奈は、他のヴァンパイア達とも会話をしていた。

暫くして疲れたのか壁際にある椅子に座る若奈。

「はー、疲れた」

「疲れたなら、これを飲むといい」

「これは?」

「血の味がする、果物の果汁だ、ヴァンパイアの殆どが飲んでいる、ブラッティーって物だ」

デイビットからグラスを貰い、若奈は恐る恐る飲む。

「…美味しい!」

「だろ!」

「デイビット、若奈。今日はもうお開きにするわ、デイビットあなたの部屋に案内してあげなさい」

アビゲイルがデイビット達が居る、壁際まで来てそう言い去っていった。

「行くか」

「うん」

デイビット達はグラスを近くのテーブルに置き、部屋から出て行ってまた入り組んだ廊下を歩いていて、暫くして1つの扉の前に来た。

「ここだ」

デイビットが言いながら扉を開いて、デイビットと若奈は中に入った。

「あの扉が風呂だが、入るか?」

「うん、入る」

若奈はお風呂に入りに行った、暫くして出て来てデイビットと交代した。

若奈はバルコニーがあるのを見つけ外に出る。

「うわー、月と星が綺麗!日本じゃあんまり見れないから感動!」

暫くその場で空を眺めていた。

「こら、こんな所で何やってんだ」

デイビットがお風呂から上がってきて、部屋に若奈が居ない事に気付きバルコニーを見たら居たので声をかけた。

「へへ、ちょっと空を見てたんだ、日本じゃこんなに綺麗に見れないからさ」

「なら蝙蝠になって、城の周りを飛ぶか?」

「わー、いいねそれ!」

デイビットと若奈は早速、蝙蝠になり飛び立った。

「お城と夜空のコントラストがとっても素敵!」

「そう言ってもらえると、嬉しいぜ」

デイビットと若奈は暫くして部屋に戻ってきた。

「今日はもう寝ない?」

「だな、おやすみ若奈」

「おやすみ」

デイビットは若奈に軽く触れるキスをする、そして眠りについた。