「敦也くんが段々と良くなってきている姿を見ていて達成感もあります。それに私の設定したプログラムがしっかりとした結果として返ってくる。この仕事、楽しいなって思ってます」
自分の言葉にビックリしたことを隠したくて、マシンガンのように言葉を並べる。
どれも言い繕ったわけじゃない、心から出た言葉。
言ったそばから恥ずかしくなって。頬が朱に染まっていくのが分かる。
そんな私の様子を見ていた部長が優しく目を細める。
「その想いがきっと、敦也くんに伝わってるんだろうな」
胸に熱いものがこみ上げてきそうになって「ありがとうございます」と小さく伝えてデスクに置かれた書類に目を落とした。

