「俺1つだけ、葵ちゃんにお願いがあるんだけど聞いてくれる?」
私のオーディションの話を聞きながら、何か考え込んでいた敦也くんが意を決したように、
私の顔を車いすから覗き込むように瞳を潤ませて敦也くんが尋ねる。
「私が出来ることなら……」
「葵ちゃんからの退院祝いが欲しい」
「えっ?!それは病院の規定で禁止されてるって知ってるでしょ?敦也くん!!」
私の言葉を遮って平然とした表情で『退院祝い』をねだった敦也くんに私は声を張り上げてしまう。
「うん、分かってるよ。何かが欲しいわけじゃないんだ」
私の剣幕に驚いた様子の敦也くんの声がトーンダウンする。
私のオーディションの話を聞きながら、何か考え込んでいた敦也くんが意を決したように、
私の顔を車いすから覗き込むように瞳を潤ませて敦也くんが尋ねる。
「私が出来ることなら……」
「葵ちゃんからの退院祝いが欲しい」
「えっ?!それは病院の規定で禁止されてるって知ってるでしょ?敦也くん!!」
私の言葉を遮って平然とした表情で『退院祝い』をねだった敦也くんに私は声を張り上げてしまう。
「うん、分かってるよ。何かが欲しいわけじゃないんだ」
私の剣幕に驚いた様子の敦也くんの声がトーンダウンする。

