「本当はね、最近までずっと悩んでたの」
敦也くんが相槌を打つ。
「敦也くんと一緒にバスケ見に行った時があったじゃない?あの日、本当は私にとって大事なオーディションだったの」
「それって、前に言ってた3次オーディション?」
私は首を縦に振った。
「誰かに言われたわけじゃない。強制されたわけじゃない。だけど、私は敦也くんとバスケを見に行くことを選んだの。オーディションを受けることより、敦也くんの隣で敦也くんが感じるものを一緒に感じたいって思ったの」
「……敦也くんが外の世界に一歩を踏み出した日、私は理学療法士を選んだの。もちろん自分の意志で。だからそれが答えなんだって思ってる」
「そっか」
敦也くんのポツリとため息交じりに呟いた一言が重たく胸に沈んでいく。
敦也くんが相槌を打つ。
「敦也くんと一緒にバスケ見に行った時があったじゃない?あの日、本当は私にとって大事なオーディションだったの」
「それって、前に言ってた3次オーディション?」
私は首を縦に振った。
「誰かに言われたわけじゃない。強制されたわけじゃない。だけど、私は敦也くんとバスケを見に行くことを選んだの。オーディションを受けることより、敦也くんの隣で敦也くんが感じるものを一緒に感じたいって思ったの」
「……敦也くんが外の世界に一歩を踏み出した日、私は理学療法士を選んだの。もちろん自分の意志で。だからそれが答えなんだって思ってる」
「そっか」
敦也くんのポツリとため息交じりに呟いた一言が重たく胸に沈んでいく。

