「理学療法士、これからも続けることにしたの」
敦也くんが真っすぐに私を見つめている。
私は一度ゆっくりと頷くと口を開いた。
「敦也くんと関わって、理学療法士の仕事の楽しさを知ったの。傷ついている時に寄り添って、一緒に同じ方向に向かって歩く。立ち止まってしまった人にはそっと背中押すことが出来る。そんな理学療法士になりたいって思えたの」
敦也くんはそれでも表情を崩さなかった。
納得できない。
敦也くんの表情が静かにそう私を責めているような気がしてくる。
「葵ちゃんの人生だから、俺にとやかく言う権利なんかないってこと位分かってるんだ。だけど、葵ちゃん歌手はもう本当に諦めるの?」
敦也くんが真っすぐに私を見つめている。
私は一度ゆっくりと頷くと口を開いた。
「敦也くんと関わって、理学療法士の仕事の楽しさを知ったの。傷ついている時に寄り添って、一緒に同じ方向に向かって歩く。立ち止まってしまった人にはそっと背中押すことが出来る。そんな理学療法士になりたいって思えたの」
敦也くんはそれでも表情を崩さなかった。
納得できない。
敦也くんの表情が静かにそう私を責めているような気がしてくる。
「葵ちゃんの人生だから、俺にとやかく言う権利なんかないってこと位分かってるんだ。だけど、葵ちゃん歌手はもう本当に諦めるの?」

