「俺、こんな状態でも誰かの役に立ってたんだ」
敦也くんは自分の両手を眺めながらポツリと呟いた。
敦也くんの手にはたくさんのマメの跡がある。
入院期間中、ずっとリハビリを頑張った証だ。
その手のひらを見つめながら、何度も手を握りしめたり広げたりを繰り返す。
敦也くんの様子を見ていると、車いすバスケをこっそり見学に出かけた時、三嶋さんが私に話してくれた言葉を思い出さずにはいられなかった。
『こんな僕でもまだ出来ることがあることも、誰かの将来のために役に立つことが出来ることも部長が教えてくれたんですよ』
「敦也くんの存在は、私の将来進むべき道を教えてくれたんだよ。ありがとう」
敦也くんが鼻を啜った。
敦也くんは自分の両手を眺めながらポツリと呟いた。
敦也くんの手にはたくさんのマメの跡がある。
入院期間中、ずっとリハビリを頑張った証だ。
その手のひらを見つめながら、何度も手を握りしめたり広げたりを繰り返す。
敦也くんの様子を見ていると、車いすバスケをこっそり見学に出かけた時、三嶋さんが私に話してくれた言葉を思い出さずにはいられなかった。
『こんな僕でもまだ出来ることがあることも、誰かの将来のために役に立つことが出来ることも部長が教えてくれたんですよ』
「敦也くんの存在は、私の将来進むべき道を教えてくれたんだよ。ありがとう」
敦也くんが鼻を啜った。

