「そういえば、三嶋さんのリハビリ担当されていたのが部長だってこと三嶋さんが教えてくださいました。とても感謝されていて、すごいなって思いました」

なんとなく会話が止まってしまって、決まづくなってしまった私が見つけ出した次の話題は三嶋さんのこと。

「あぁ、三嶋くんも怪我してすぐの頃は敦也くんと同じような状況だったんだよ」

私を責め立てる様子もなく、部長の口調はいつものようにとても柔らかだ。


「昔の三嶋君と敦也くんが重なるんだよなぁ。僕も星原さんを叱る資格なんてないんだろうな。こうやって彼らが気になって見に来ているんだから」


嘲笑するように部長が暗闇で笑ったのが分かった。