「理学療法士って、僕はとてもカッコいい仕事だと思いますよ」

三嶋さんが私の目を見つめて、ハッキリとそう言った。

私の悩んでいることなんて見透かされているみたい。

「僕個人の意見ですけど、傷ついている時に寄り添って、一緒に同じ方向に向かって歩いてくれる。立ち止まってしまったら、そっと背中押してくれる。素敵な仕事だと思いますよ」

「あっ、ありがとうございます」

胸の奥が熱くなって、私は思わず三嶋さんに頭を下げていた。

私も部長が三嶋さんに希望を与えたように、敦也くんに出来るか分からないけれどもっと頑張りたい。

そんな気持ちが頭に浮かんでくる。