「僕が怪我した時の担当の理学療法士が、星原さんの上司、永島病院のリハ部長だったんです。部長も僕を受け持った頃は、まだ若くて、自暴自棄になっていた僕と真正面から向かい合ってくれました」
懐かしそうに三嶋さんが話を始める。
「関わりの中で車いすバスケに出会いました。こんな僕でもまだ出来ることがあることも、誰かの将来のために役に立つことが出来ることも部長が教えてくれたんですよ」
照れ臭かった様子で頭を掻きながら、視線を彷徨わせる三嶋さんの話を私は黙って聞いていた。
「星原さんから榎田君の車いす制作の相談を受けた時、『あぁ、今度は僕が励ます番だ』って思いました。部長が昔、僕にしてくれたみたいに」
真っすぐな三嶋さんの言葉が、胸に響く。
「榎田君には星原さんがいるから、余計なお世話だったみたいですけどね」
冗談交じりにそんなことを口にする。
三嶋さんの頬が朱に染まっているのは、きっとバスケで高揚しているからだけじゃないはずだ。
懐かしそうに三嶋さんが話を始める。
「関わりの中で車いすバスケに出会いました。こんな僕でもまだ出来ることがあることも、誰かの将来のために役に立つことが出来ることも部長が教えてくれたんですよ」
照れ臭かった様子で頭を掻きながら、視線を彷徨わせる三嶋さんの話を私は黙って聞いていた。
「星原さんから榎田君の車いす制作の相談を受けた時、『あぁ、今度は僕が励ます番だ』って思いました。部長が昔、僕にしてくれたみたいに」
真っすぐな三嶋さんの言葉が、胸に響く。
「榎田君には星原さんがいるから、余計なお世話だったみたいですけどね」
冗談交じりにそんなことを口にする。
三嶋さんの頬が朱に染まっているのは、きっとバスケで高揚しているからだけじゃないはずだ。

