「だけど、まだ完全に障害を受け入れているわけではないんです。落ち込んだり、傷ついたりしながら一日一日を懸命に過ごしています」

隣で部長が大きく頷いてくれたのが分かった。

部長が私の背中を押してくれている気がして、心強い。

「だから、あの。もう少しだけ彼のこと待ってあげてもらえませんか?きっと今は会うことが出来なくても、時期が来たらきっと会えるようになると思います。彼がここではなくて、外の世界と繋がりたいと思う日が来るまで待ってあげてください。」


「よろしくお願いしますっ!!」

気が付いたら私の方が頭を下げていた。