「ずっと会えない状況が続いているので、心配しています。まぁ、会いたくない気持ちは分からないわけではないのですが……」
そうだ、榎田さんって面会は両親のみに限定されているんだった。
そんなことを思い出していたら、今度は重たい溜息を吐きだした重光先生。
「彼の携帯、ずっと電源が切れていて私も仲の良かった学生たちも心配しているんです」
『だけど、今は外が怖い。外の世界に出るのが怖い』
重光先生の話を聞きながら、敦也くんがこの間口にした心の叫びを思い出す。
「榎田はもともととても明るくてクラスのムードメーカーでした。フットワークが軽くて、誰かが困っているとすぐに駆け付けて手を差し延べる。遊ぶときには、いつも輪の中心に居たと学生たちから聞いています」
敦也くんの怪我する前の姿が何となく想像通りだと思った。
そうだ、榎田さんって面会は両親のみに限定されているんだった。
そんなことを思い出していたら、今度は重たい溜息を吐きだした重光先生。
「彼の携帯、ずっと電源が切れていて私も仲の良かった学生たちも心配しているんです」
『だけど、今は外が怖い。外の世界に出るのが怖い』
重光先生の話を聞きながら、敦也くんがこの間口にした心の叫びを思い出す。
「榎田はもともととても明るくてクラスのムードメーカーでした。フットワークが軽くて、誰かが困っているとすぐに駆け付けて手を差し延べる。遊ぶときには、いつも輪の中心に居たと学生たちから聞いています」
敦也くんの怪我する前の姿が何となく想像通りだと思った。

