虹の向こう側

落ち着いたときには美沙の目は
赤く腫れ上がっていた。


あと2週間...
それが美沙の余命だった。


美沙の涙の代わりに空が泣き始めた。


「狐の嫁入りだ」


俺がボソッとつぶやいた。