ヴ ァ ン パ イ ア
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人 間






ヴ ァ ン パ イ ア ♀

s i m i y a m i h a r u / 四 宮 美 晴

人 間 ♂

h i n a m i k o u t a / 日 並 宏 太












『今日から高校生!!』

私はそう心で呟いた。



「おいちび」





後ろから私のことを「ちび」と呼んだのは幼馴染の宏太。

宏太とは小学校の時からずっと一緒で友達以上恋人未満みたいな関係。



一時期仲がよすぎて付き合ってるって噂が流れたこともあった。


宏太は勉強めっちゃできるしスポーツもできるし顔もそこそこいいから女子が放っておかへん。


「ちびじゃないし!!!宏太の方が小学生の時私より背低かったやん!!」


と私が言うと

「は?それはガキの頃のことやからw」



と鼻で笑いながら言われた。


宏太とは小学生の時から身長の勝負をしている。




成人式の日に勝負しないといけないらしい。

勝手に勝負けしかけてきただけやねんけどなw



「おっさきーw」

そう言って宏太は走り出す



「ちょ!!!待ってーや!!!」

私は走って追いかける。



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これから通う新しい学校についた私たちはクラス表を見に行った。


(宏太と同じクラスでありますように…。)

私は必死に願っていた。



「四宮お前何組?」

と宏太が聞いてくる。



「私は1組…」

すると宏太は笑って


「俺も同じクラスやで」

と言ってきた

「ほんまに?!!!」

私は嬉しくなってつい大きい声を出してしまった。みんなの視線が一気に私に集まる。


「四宮声大きいw」



「ごめん…ついw」

“新入生の皆さんは各クラスの教室に行ってください。”



と放送が流れ私達含む新入生たちは中へ入っていった。





これから楽しい高校生生活が始まる!!と思っていた私が馬鹿だった。