17時00分。


時間を知らせるメロディーが鳴り響き、夕日の光が商店街を照らす。


アスファルトの道には数えきれないほどの影が浮かびあがる。


朝の静けさはどこにいったのだろうか。


私は人の間をぶつからないように避けて歩いていく。


「今日の日替わりカレーだったんだ」


やっとのことでお店につくとカレーの香りが外にまでひろがっていた。


お店はすでに閉まっていて、全ての窓にカーテンがかけられていた。


私は匂いに誘われながらcloseの看板がつけられた扉を開けた。