ガラスの靴





悲しそうな声で胸元を見て呟く彼に胸がギュッと苦しくなる。



そんな声出さないでよ。



抱きしめて、捨ててないよ、家に置いてあるよって言ってあげたくなる。



捨てれるはずがないよ。

だって今でもつけておきたい。



気まずい空気が流れる中沈黙が続いているとこの状況に不釣り合いな大きな声が聞こえた。



「浅井、こんなとこにいたのか。さっさと戻ってこい。お前またこれミスしてんぞ」



開いていたドアから一ノ瀬さんが入ってくるとバッと腕を振り払うと翔太さんが悲しそうな顔をしたのが目に入って罪悪感に駆られる。