ガラスの靴





感じる。すっごく視線を感じる。



会議中もチラチラ私を見る彼の目と合うこともあった。



目が合うだなんて私からも見ないと合わないのに合ってしまうのは私も無意識のうちに彼を見ていたからで。



いや無意識じゃなかったのかもしれない。


別れた時に彼の顔を見ることができなかったから見たくなったのかもしれない。



そしてその彼は次々と出て行くのに一人だけ席に座ったまま私の方を見ている。



座ったままの彼に「森野帰るぞ」と彼に声をかけている人がいたのに「あ、先に帰っててくださいすぐに帰ります」と言って椅子から立とうとしない。



なんで帰らないのよ。