一ノ瀬さんと私はお互いに何かを求めるかのようにキスをして。



私の腰に回る手。



それに答えるかのように一ノ瀬さんの首に腕を回す。



「…本当にいいわけ?途中でやめるなんてこと俺にはできなねぇけど」



最後の確認だろうか。

キスをやめて私を覗き込むようにして聞く。



「ふふ、今更躊躇ってるんですか?」



完全にスイッチが入ってしまってる私はもう欲情したただのオンナでしかなくて。



わざと少し挑発するように言うとムッとした顔をして「躊躇ってなんかねぇよ」と言って寝室まで連れてかれた。