ガラスの靴




だから「まぁ…」と曖昧な返事をしておいた。



私の曖昧な返事に気づいてくれたのか「でもさぁ」っと言ってその話題に触れないでいてくれる真美は優しい。



「ほんと加奈って男運ないよね」



フォークで綺麗にパスタを巻きながら言う。


真美とは高校からの友達。



大学は違うけど大学が離れても遊んだりしていて偶然職場が一緒になった。



だから私の歴代の男の人たちを知ってるわけで。



「自分でも思ってる。このままじゃ私一生独身になりそう」



独身…嫌だ。絶対に。