南島 星華side


高校2年目。学校にはもう慣れたし後輩もできた。
彼氏はいません。ずっと。あー悲しい笑。
告られたこともありませんし。
可愛いなんて言われたことない。
いつも通りぼけーっと電車に乗り学校へ。
ギリギリ行けたこの赤坂高校は、お気に入りだけど、
一年の時に喧嘩したやつがいる。
クラスは別で、もう話さないし。関係ない。
喧嘩したあとはもう、さよなら。って感じ。
ほんとうざかった。思い出したくもない。
はぁ。今日は始業式。クラス替えか~だれとなれ…
「おい。」
「はい!?」
「あ?」
「え…あの。」
「南島星華。」
「」
「は?」
「は?俺のこと知ってるだろ?」
「北野…星夜、でしょ…?」
「そーだよ。今やばいからちょっと助けて」
「はい??」

「ねぇっ、星夜!彼女なんていないくせに!」
「こいつ。俺の彼女」
「!?…!あ、あの、星華です。」
「絶対嘘よ!この女といるところ一回も見たことないもの!!なんか証拠ないの?」
「うるせーな」
「チュッ」
「これで信じた?」
ききききききききききききききききききすですか!?
あり得ないあり得ない。
「さいってー…でも私諦めないから!」
「あそ。」
「…」
下しか向けない。だって、急にキスって。
「星華?延長戦になる」
「…はぃ?」
「さっきあいつ諦めないからとか言ってたし」
「…え。」
「あと、お前今日から俺の家。」
「なにをおっしゃい」
「引っ越す」
「は!?」
「とりま、鍵ね。あと、LINE。スマホ貸せ」
「うえっ!?わっ!勝手に取んないで!!」
「…ロックしてあるし。。。」
「そりゃするよ!見られたくないのとかあるし!」
「ふ~ん」
「えと、追加?…QRコード…はい。読み取って」
「おけ。」
「あ、きた。」
「ありがと」
「う、ん。」
「家の地図後で送っとく。」
「わかった…けど、ほんとに?」
「うん。」
「家帰ればわかる。」
「???」
「あ、そーいえば今日はクラス替えだな」
「う、ん」
「誰となれっかな」
「…あの女となったらやだな。(ボソッ)」
「もしそーなっても…」
「!?」
聞こえてた!
「俺が助ける」
「!」
「だからやばくなったらすぐLINEか、電話な」
「え、あ、うん。」
星夜がこんなに優しいのは…なぜ?
喧嘩したはずなのに…。
もう仲直りなんてできないってぐらいに。
なのに…なぜ。
「聞いてる?」
「え?」
「行き帰りは一人で帰るなってこと」
「え、は!?なにそれ!」
「だって俺ら付き合ってるし。仮で。」
「なにそれ…」
「あの女にだるいこと言われたくねーし」
「そんなぁ。でも、なんで私なの?」
「まぁ、たまたまお前がいたから?」
「え、誰でも良かったなら私じゃない人にしてよ!」
「…今からじゃ変えられねーよ?」
「えぇ…」
「だからもう諦めて。…おつ」
「まじうざいいい!」