店長は、のっしのっしと近付いて来る。 数人のパティシエ達が、目を手で覆い、 俯いたり天井を仰いだりしているのが目に入った。 横にいる豊丸まで、溜息を吐く始末だ。 (っていうか、俺の生命の危機がそんな溜息一つって……!) しかし、店長が持っていたのは、 栗の甘露煮の缶のプリントが入った、古びた段ボールで。