叫んだ瞬間、厨房が騒然となった。 別にこそこそ隠れていたというわけではないが、 ――見付かった!と思った。 俺達は、数秒でその場の全員に取り囲まれた。 「あっら~!豊ちゃんじゃないの~!」 「どうしたの~、今日は学校の日じゃなかった~?」 「やだっ、この子豊坊のお友達~!?」 「初々しそうで可愛いわ~……!」 「あはん!可愛がってあげるわー」 両肩を正面からぽんと叩かれた瞬間、 俺はショックで涙が出そうだった。