自分の人生なんて、こんなもんだ。 そう、諦めることにした。 自棄を起こした、というのも否定出来なかった。 スキーのコースを外れて、危険だと言われているこの山に、 勝手に侵入したのは自分だ。自業自得というものだ。 それに、帰りたい場所も無かった。 自分が本当に欲しいものは、もう手に届かない。 最後に、死んでしまった両親の顔だけが頭に浮かんだ。 だから、自分の背中をそっと揺らし、 心配そうに見つめる白いワンピースの少女は、 自分を迎えに来た天使なのだと思った。 *****