人間としての普通の生活に支障が出る程、強い雪妖の性質から、 いつも冬の間だけこの小屋を借りて、その後一年を生きる力を蓄えるのだと言っていた。 (その話を容易に信じてしまう乙矢も乙矢だと孝は思ったが、 ある種の吊り橋効果が働いたのではないかと推測している。 しかし、幸せそうな二人に水を差す必要性を感じなかったので、黙っている事にした) そして、彼女に一目惚れした乙矢は、テミスの事を聞いて、それに加わりたいと願い出る。 交際と一緒に、乙矢の新しい世界が開けた瞬間だった。