今度は、すらすらと言葉が出た。 「いいよ、おっちゃん!ここにいて!」 俺は、姉さんが何か言おうとしたのを遮って、 OKを叫んでいた。 姉さんが、しゅんとして下を向いた。 エリアルの舌打ちが聞こえて来た。 おっちゃんが、「よかった」と、嬉しそうに笑った。 こうしてこの日から、我が家にまた居候が増えた。