姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③




「……ああ、うっざい」
 
銀司は二人の遣り取りを眺めながら、吐き捨てるように言った。
 
欧米並みの過剰なスキンシップこそ無いものの、

……幸せそうな二人を見ると、どうしてだか腹が立ってくるのだ。
 

理由はよく分からなかった。
 

でも、分からなくていいと思った。

深く考えようとすると、もっと嫌な気持ちになった。

きっと、そういうものなんだろう。

 
……まあいいか。
 
どうせ二人とも殺すのだから。