「ちょっと、エリアル……吸ったって、誰の血を!
まさか、お兄ちゃん……?」
「迫ったけど、断られた。
でも、彼は代わりに輸血用のパックをくれたよ。
……凄く、まずかったけどね」
「なーんだ、よかった~ぁ!
私ったらてっきりうっかり、
エリアルがその辺の人を襲って血を吸ったのかと思っちゃったー……」
「――ああもうっ、真剣勝負中は私語を慎め!
あんたも、小夜ちゃんどっかに置いてこいよ!」
銀司は、若干キレ気味に咆哮した。
小夜子がびくりとなるが、エリアルはそれを即行動に移した。
かくして小夜子は、やっと念願の地面に降り立った。
「ここで待っててくれ、小夜子……」
「ありがとう、エリアル。
……私、応援してるわ!
それしか出来ないから!」
「分かったよ、小夜子……」
エリアルは少し苦笑して、小さくガッツポーズをとった小夜子の頭をそっと撫でた。



